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 我国のロクロ技術が生んだこけし人形には、伝統性に基調をおく「伝統こけし」と、創造性に基調をおく「創作こけし」の二つがあります。
 「伝統こけし」は江戸時代後期に発生した東北地方特産の民芸であり、発生地域により鳴子系、土湯系などと呼ばれ、夫々特有の形態や模様をもち、制作技法は師弟間に伝承されて今日に及んでおります。これに対し「創作こけし」は作者個人の自由な発想により造形され、独自の技法を用いて制作されており、第二次大戦後の昭和22、23年頃、平和の使者の如く時流に乗って成長した工芸品です。
 昭和29年より創作こけしコンクールの最優秀作品に対し、内閣総理大臣賞が授与されるようになり、以来40年、多くの作者たちの研鑚努力により創作活動も活発化し、彫りこみ、焼き込み等の技法を織り込んだ「創作こけし」特有の人形美はロクロ芸術として注目され、著名作家の逸品はユニークな美術工芸品として評価されるに至っております。 (日本こけし工芸会HP)

創作こけしについて
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